フランス生活の中で心に幸せを与えてくれる楽しいお菓子に出会いました。そのお菓子の名前は「GALETTE DES ROIS:ガレット・デ・ロワ*王様のガレット(パイ生地のお菓子)」。フランスでは、1月最初の日曜日を皮切りに、あらゆるパティスリー(お菓子屋)、ブーランジェリー(パン屋)、スーパーにこのお菓子(ガレット・デ・ロワ)が並びます。日本ではまだまだ浸透していないお菓子ですが、本場フランスではクリスマスケーキよりも沢山の数が販売されている伝統的なお菓子。フランスではこのお菓子を1月中に何度も期間、家族や友人たちが集まって一緒に食べる習慣があります。だからこの時期に1月に友人宅へ出かければガレット・デ・ロワを食べる機会に恵まれます。家庭に限らずレストランでも、この“ガレット・デ・ロワ”のサービスがあることもあり、注文していないのにガレットがテーブルに運ばれてきたこともありました。1月にフランス滞在の機会がある方はぜひお試し頂きたいお菓子です。
このお菓子の大きな特徴は、生地の中にFEVE(フェーヴ:磁器製の飾り)が隠されていること。自分に切り分けられたお菓子の中からこのフェーヴが出てくると、“今年は幸運に恵まれる”と言われます。そして、ブランジュリ―(パン屋)やパティスリー(お菓子屋)でガレット・デ・ロワを買うと、通常は王冠(紙製が大半)も一緒についてきます。フェーヴが自分の切り分けから運よく出てきたら、男性は王様、女性なら王女様になれるというわけです。王冠を被ってお祝いしながら楽しみます。
また、パリの友人によるとパリでは“フェーヴが当たったら一週間以内にガレット・デ・ロワを買って友人宅に持って行かないといけない”という暗黙の決まりがあるとか。クリスマスケーキを飛び越えて、12月頃から1月だけにしか味わえない美味しいお菓子「ガレット・デ・ロワ」を楽しみにしながら、素敵なフェーヴにいくつ出会えるのか期待して過ごしています。
今年の1月のパリもガレット・デ・ロワが沢山の家々を行き交っています。寒い1月に温かく賑やかな時間が広がるお菓子の習慣。今年はフェーヴがいくつ当たるだろうか。どんなフェーヴに出会えるだろうか。日本にも伝わってほしいフランスの伝統菓子です。
日本では小麦粉で作るデザートクレープのイメージが強いですが、フランスのノルマンディー地方やブルターニュ地方では食事としてそば粉のクレープを作ります。その中には、チーズや卵、ハムなどをのせて焼きます。パリでも、日常的な食事メニューの一つです。家庭用にクレープ用のそば粉がスーパーで販売されていますし、クレープ専門店も数多くあります。特に、ブルターニュ行きの列車の駅(モンパルナス駅)の周辺に多く存在しています。そして、シードル(りんごのお酒)と一緒にクレープをいただくのがフランス流です。
◎材料(5~6枚分)
1. 材料を混ぜて、1時間ほど寝かせます。
2. 温めたフライパンに薄く広げて焼きます。
3. りんごのコンポートやお好みのハチミツをかけてお召し上がりください。
小麦粉 | 50g |
卵 | 1個 |
牛乳 | 2/3カップ |
塩 | 1g |
フランスのいちじくは、日本のそれとは少し違った味わいです。特に皮が黒くて中身が真っ赤なものは、カットすると切り口がとても美しく、味わいも上品。ワインと砂糖で煮立ててコンポートにして生クリーム、ハチミツ、シナモンを添えれば、とてもおいしいデザートの出来上がりです。
◎材料(4~6人分)
1. フィグ(いちじく)は洗わず、たっぷりの水につけて落としぶたをし、一晩置きます。
2. ※1:一晩置いたフィグをよく洗い、ヘタを下にして並べます。
3. ※1に氷砂糖を入れ火にかけ、煮立ったら落としぶたをして、とろ火で1時間煮込みます。
4. 赤ワインを入れてもう10分煮ます。
5. シナモンを入れてさらに5~6分煮たら、火を止めて冷まします。
6. ある程度冷ましたら、冷蔵庫に入れて1~2日間寝かします。
7. ヨーグルトを入れたお皿に盛り、シナモンやハチミツをかけてお召し上がりください。
フィグ(いちじく) | 30個 |
氷砂糖 | 400~500g |
赤ワイン | 1L |
シナモン | 少々 |
その他、添え物としてプレーンヨーグルト、シナモン、ハチミツ |
*日本のイチジク(大きなサイズ)を使う場合の個数は10個程度でよいでしょう
※ワインは赤でも白でもできますが、色が美しくなる赤ワインをおすすめします。
※フランスでは、フロマージュ・ブラン(ヨーグルトとチーズの中間のような食べ物)に添えて食べることが多いようです。日本でいただく場合には、レザベイユでご紹介しているヤオ(生乳100%のプレーンヨーグルト)とお好きなハチミツを少しかけてお召し上がりください。
フランスで特にポピュラーな果物がりんごです。緑、赤、ピンク、茶、褐色など色もさまざまで、フランスでは朝や昼の軽い食事で気軽にほおばる習慣があります。コンポートは家庭でいただける気軽なデザート。お気に入りのハチミツとの相性を楽しんでください。
◎材料(5~6枚分)
1. バニラの莢(浸してバニラの種であるバニラビーンズを出す)と砂糖を水に混ぜながら沸騰させて、シロップを準備します。
2. レモンをしぼり、ボウルの中に入れます。
3. りんごの皮をむいて4つ切りにし、芯を取り除きます。そしてボウルのレモン汁の中に入れ、りんご全体にレモン汁が行き渡るように混ぜます。
4. 沸騰したシロップの中にりんごを入れ、果肉が崩れない程度までそのまま煮ます。
5. ハチミツをかけて温かいまま、もしくは冷ましてお召し上がりください。
1. 4つ切りにしたりんごを鍋に直接入れます。
2. 100ccの水を鍋に加えて、砂糖と粉末シナモンをりんごにふりかけます。
3. ふたをしてとろ火で煮ます。
4. 時々ふたを開けて、果肉を崩さないように鍋の中の煮汁をりんごにまわしかけながらやわらかくなるまで煮ます。
5. ハチミツをかけて温かいまま、もしくは冷ましてお召し上がりください。
りんご | 800g |
水 | 100cc |
砂糖 | 150g |
バニラの莢(さや) | 2本 |
レモン | 1個 |
お好みでハチミツを混ぜてどうぞ |